@article{oai:nuk.repo.nii.ac.jp:02000044, author = {仲, 沙織}, issue = {1}, journal = {九州地区国立大学教育系・文系研究論文集, The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 地域精神科医療に従事する多職種アウトリーチチームを対象として,チームの現状や臨床心理職に対するニーズを抽出し,多職種アウトリーチチームの現状の精査および臨床心理職のチーム加入への可能性を検討することを目的としてアンケート調査を実施した。16チーム134 名から回答を得た結果,看護師を中心として,精神保健福祉士,作業療法士,医師,臨床心理職,保健師,理学療法士,言語聴覚士,薬剤師,管理栄養士,助産師等の多職種専門家で構成されたチームによる包括的な支援が展開されている可能性が示唆された。臨床心理職の在籍率が上がらない理由として,〔診療報酬の算定の問題〕や,〔臨床心理職との連携の取り辛さ〕,〔臨床心理職の専門性の分かり辛さ〕,〔臨床心理職のアウトリーチ型支援の経験不足〕という課題が明らかとなった。しかし,〔利用者のアセスメント・心理検査〕,〔カウンセリング〕,〔認知行動療法〕,〔困難ケースへの対応〕,〔コンサルテーション〕,〔家族支援〕,〔心理教育〕,〔日常生活支援〕,〔スタッフのメンタルヘルスケア〕に,臨床心理職の専門性を発揮してほしいという意見も多く上がり,実際に臨床心理職が在籍しているチームからは,〔心理支援に対する利用者の支援ニーズの高さ〕や〔心理アセスメントの必要性〕,〔臨床心理職を含めた多職種による多角的な視点が有効〕,〔家族支援の充実〕など,支援効果を実感しているという意見も得られた。教育機会の乏しい現状を1つの背景とした臨床心理職側の課題と他職種が求める臨床心理職へのニーズを踏まえ,臨床心理職を含めた多職種アウトリーチチームが,個別性の高い支援ニーズを細やかに汲み取り,質の高い包括的な支援の提供につながるよう,さらに検討を重ねていく必要がある。, 本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.10,No.1に査読を経て受理された。}, volume = {10}, year = {2023} }