@article{oai:nuk.repo.nii.ac.jp:02000089, author = {山津, 幸司}, issue = {2}, journal = {九州地区国立大学教育系・文系研究論文集, The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities}, month = {Apr}, note = {application/pdf, 高校野球において私立高等学校の躍進が目覚ましい。2023年8月に開催された全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)に出場した49校の8割超(40校)が私立であり、3回戦以降に進んだ公立校は皆無であった。また、平成以降の春と夏の甲子園全国大会優勝校の9割超が私立であることなどから、高校野球における私立の優勢は明らかである。佐賀県においても夏の甲子園予選、春の甲子園予選(秋季の九州地区高等学校野球佐賀大)、NHK杯では最近15年程度の期間では私立が優勢となりつつある。一方、高校野球の代表的な公式戦のひとつである春季の九州地区高等学校野球佐賀大会(春季大会)においては私立学校が優勢かは不明である。そこで、本研究では次の二つの研究を実施した。すなわち、研究1の目的は春季大会における戦績は公立と私立のどちらが優勢かを明らかにすることであった。また、研究2では佐賀県の高校野球における私立と公立の成績を比較した研究報告を総括することであった。研究1の研究対象は、2006年から2023年までの春季の18大会に出場した44校(公立38校、私立6校)であった。χ2検定の結果、私立の準優勝以上複数回進出率は50.0%で公立の13.2%に比べて有意に高かった。ロジスティック回帰分析の結果、私立の準優勝以上複数回進出となるオッズ比は6.60(95%信頼区間は1.03—42.2)であった。研究2では、本論文の研究1を含めた6研究が確認できた。秋季大会と春季大会では私立が公立より優勢を示す項目は各1つと少ないものの、NHK杯と比較的最近の夏の甲子園予選(2008~2022年)では私立優勢を示す項目が多く認められた。今後の課題として、夏の甲子園予選を除き分析対象大会を追加し可能なら全公式戦を対象として分析を行う必要があると考えられた。以上のことから、佐賀県における春季大会でも私立優勢の可能性が一部示された。また、佐賀県の高校野球において私立の成績が優勢かどうかを明らかにするには、過去の全大会を分析対象として検証を行う必要がある。, 本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.10,No.2に査読を経て受理された。}, volume = {10}, year = {2024} }