@article{oai:nuk.repo.nii.ac.jp:00000251, author = {高野, 茂}, issue = {1}, journal = {九州地区国立大学教育系・文系研究論文集}, month = {Oct}, note = {application/pdf, レチタティーヴォは、もともと散文的なテキストにシラビックに節付けした声楽ジャンルである。一定の形式をもたず反復されることもないその旋律には、主題やモチーフといった音楽作品の構築的素材の要素がない。レチタティーヴォは、文学における散文に対応する「散文音楽」の典型と考えられてきた。\ A.Schering は、ベートーヴェンの音楽中の器楽レチタティーヴォに文学作品から抜き出した歌詞を当てはめることを試みた。しかし18世紀において、器楽音楽はむしろ言葉をもたないことで再評価された。器楽レチタティーヴォは、詩の韻律に相当するような音楽のリズム的、和声的、対位法的束縛から解放された、言葉をもちいない内面的な独り語りに最適な表現を実現したのである。\  器楽音楽を物語にみたて、楽曲中の器楽レチタティーヴォを物語の出来事やその展開を担っていくナレーションに対応させるHattenの理論は、新しい視点を提供している。, 本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.3, No.1(2015/10)に査読を経て受理された。}, volume = {3}, year = {2015} }