@article{oai:nuk.repo.nii.ac.jp:00000401, author = {坂井, 美恵子}, issue = {1}, journal = {九州地区国立大学教育系・文系研究論文集, The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities}, month = {Oct}, note = {application/pdf, 多読は近年、英語教育や外国語教育において多くの研究でその有効性が論じられており、日本語教育でも多読に関する研究が徐々に増えてきている。本稿では、先ず多読の授業の実践報告を行い、次に上級レベルの日本語学習者の多読における読書傾向を他のレベルと比較した。さらに上級の学習者が、自分のレベルより下のやさしい読み物である段階別の多読用教材(以下「段階別」)を読む意義をどのように捉えているかを、読書レポートを通じ分析した。上級の学習者が一学期間に読んだ合計97冊のうち、段階別は60.8%と、約6割を占めた。読書レポートによると、1~2週目には「論文のために資料を読むことは苦しいが、段階別は楽しい」、 4~5週目は、「(段階別の)古典を読んだ。もっと古典が読みたい」というように、多読の魅力に気付き、ジャンルの豊富さから段階別を 選んでいることが分かった。さらに学期の後半には、読みの流暢さの向上を自ら認識することができており、上級レベルであってもやさしい教材を読むことに意義を見出し、積極的に選択していることが明らかとなった。, 本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.1(2021/10)に査読を経て受理された。}, volume = {8}, year = {2021} }