@article{oai:nuk.repo.nii.ac.jp:00000451, author = {山津, 幸司}, issue = {2}, journal = {九州地区国立大学教育系・文系研究論文集, The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)における私立高等学校の躍進は目覚ましい。2022年8月に開催された第104回夏の甲子園大会に出場した49校のうち77.6%(38校)が私立であり、2008年以降の夏の甲子園優勝校はすべて私立であるなど、高校野球とりわけマスメディアからの注目度の高い夏の甲子園では私立の優勢は顕著である。一方、佐賀県では公立校が夏の甲子園大会で2度も優勝するなどその好成績が目立っている。佐賀県の夏の甲子園予選を分析対象とした先行研究では第94回から第103回までの10大会では私立が準優勝以上の成績をおさめる可能性は6.86倍と有意に高く、佐賀県においても私立優勢の傾向が報告されているが、この傾向がいつ頃からみられるのか、分析対象大会を増やしても同様の傾向が認められるのかを明らかにする必要が残されている。そこで、本研究の目的は、夏の甲子園予選佐賀県大会における全45大会を分析対象とし公立校と比べて私立の成績は優勢なのか、またいつから優勢になったのかを検証することとした。分析対象は、第60回(1978年)から第104回(2022年)までの夏の甲子園予選佐賀大会の全45大会の試合成績であった。その結果、45大会全体では私立の優勝率などが公立よりやや高いもののいずれも有意差はなく、私立の成績が優れているとはいえなかった。一方で、45大会を15大会毎に区切り3期に分けて分析したところ、最初の15大会と続く15大会では全体の結果と同様に私立が公立より優勢との結果は認められなかったが、最後の15大会では私立の優勝可能性は公立に比べて12.8倍であった。最後の15大会では他に準優勝以上、ベスト4複数回進出も有意に高い(優れている)ことが示された。以上のことから、佐賀県における夏の甲子園予選の全大会を分析してみると私立優勢とはいえないことが示された。一方で、最近の大会のみに限定した場合は私立の優勢は有意に顕著であり、佐賀県の夏の甲子園予選での私立優勢は最近認められるようになった傾向であることが明らかとなった。, 本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.9, No.2(2023年/3月)に査読を経て受理された。}, volume = {9}, year = {2023} }